最適化で毎回100Lの節水も!タンク洗浄ノズルの適切な選び方とは?
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2月 25
タンク洗浄ノズルとは、タンク・容器・コンテナなどの内部を洗浄するために使用される特別なノズルです。タンク洗浄ノズルの導入により、従来の人手による作業を自動化し、省力化を実現できます。また、不適切なノズルを使用している場合、洗浄液の浪費にもつながるため、適切なノズルの選定は非常に重要です。
タンク洗浄の効率に影響を与える4つの要素
「洗浄圧力」「温度」「洗浄液」「時間」は、洗浄の効率に影響を与える3つの主な要因です。 落としたい汚れに合わせて4つの要素をバランスよく調整し、コストを削減しながら、より効率的で効果的な洗浄を実現しましょう。それぞれの要因について以下に詳しく説明します。
洗浄圧力
弊社では、低圧洗浄から高圧洗浄用の幅広いタンク洗浄ノズルを提供しています。 すすぎ洗いをしたい場合や軽い汚れを落としたい場合には低圧洗浄、頑固な汚れや洗浄力アップを目的とするときは高圧洗浄など、 まずは落としたい汚れと現状の洗浄方法に着目し、洗浄圧力を決定します。
温度
汚れを落とすのに温水を使用するケースも多いと思いますが、加熱するのにも大きなコストがかかるため、温度管理をすることが重要です。 場合によっては、洗浄圧力を高めることで温水の必要性がなくなることがあります。
洗浄液
洗浄液に何を使用するかも洗浄の効率に影響を与える重要なポイントとなります。例えば化学産業では、溶剤洗浄は欠かせない洗浄のひとつです。 ここで重要な事は、必要最小限の使用量をスプレーすることにより、洗浄液のコストを抑える事です。 また食品産業では、交差汚染を抑えるために、洗浄液を使用せず温水で洗浄する事が望ましいですが、複雑な構造の容器やメッシュコンベア等では洗浄液を使用したい場面が出てきます。 そのようなときは、発泡性の洗浄剤を使用する事により、泡の吸着力で汚れに長い時間洗浄液を接触する事ができ、泡が死角部分にまわりこむ効果で、隠れた部分の洗浄も可能になります。 発泡性の洗剤も他の洗浄剤と同様に、適切なスプレーで、大幅に使用量を減らすことが可能です。
時間
時間の有効活用は、ビジネスにおいて重要な「生産性向上」につながる要素です。長時間洗浄をすれば同然タンクはきれいになりますが、生産性全体が大きく低下する可能性があります。 一方、洗浄時が短すぎるとタンクが十分に洗浄されない恐れがあり、適切なバランスを取ることが重要です。
タンク洗浄ノズルの選び方
上で説明した4つの要素を元に、ノズル材質やノズルの種類を決定します。
材質
例えば洗浄に温水を使用する場合はSUS304、化学薬品を使用する場合は耐薬品性に優れたSUS316/316LやPTFE製など、条件に合わせて材質を決定します。
ノズルの種類と比較
ノズルの種類には固定式・二次元回転式・三次元回転式があります。
低圧洗浄の用途には固定式ノズルと二次元回転式ノズルを使用し、頑固な汚れを落とす高圧洗浄には三次元回転式が使用されます。それぞれの特徴と比較表を以下に示します。
固定式
固定式ノズルは、タンク内全面をカバーするために、非常にたくさんの穴が開いているボール状のノズルです。シャワーボールとも呼ばれます。 回転による摩擦がないため耐久性があり、発塵が無いという長所がありますが、汚れによっては洗浄が出来ない箇所が発生します。 また、たくさんの穴が開いているため、洗浄液の使用量が多くなります。
固定式ノズルの動画を見る二次元回転式
上記のような固定式ノズルの短所をカバーした二次元回転式は、固定式よりも穴数を減らし、二次元回転をする事で、全面を均一に洗浄し、洗浄液の使用量を大幅に減らすことができます。但し、回転という動きがありますので、発塵の可能性や、定期的なメンテナンスが必要です。
二次元回転式ノズルの動画を見る三次元回転式
高圧ポンプから送られる高圧水流を、水平回転と垂直回転を組み合わせた三次元回転をさせ、タンク内面全体をまんべんなく、且つ必要最低量の高圧水で洗浄します。回転部には、直進性の高い専用のノズルが2個または4個接続できます。三次元回転式ノズルも、二次元回転式同様に、回転という動きがありますので、作動部分や噴射孔、O-リング等の定期的なメンテナンスが必要です。
三次元回転式ノズルの動画を見る
| 固定式 | 二次元回転式 | 三次元回転式 | |
| 洗浄方法 | ノズルが固定されており、回転せずに洗浄 | 水平方向に回転 | 本体が水平方向に、ノズルが垂直方向に回転 |
| 圧力 | 低 | 低 | 高 |
| メンテナンス | 不要 | 要 | 要 |
| 節水 | △ | ◎ | 〇* |
| 発塵 | 無 | 有 | 有 |
| *洗浄条件による | |||
タンク洗浄の最適化事例
手洗いから自動化への切り替え事例
- 可搬式タンクのスポンジによる人手洗浄を廃止し、作業員の残業対応が不要に。
- 大型タンクの作業員による高所危険作業を廃止。さらに毎回100ℓの節水を実現。
適切なタンク洗浄ノズルへの切り替え事例
- 固定式から二次元回転式ノズルへの変更により、洗浄水の使用量を75%削減。
- タンクに合ったノズルへの切り替えにより、課題となっていた洗い残しを解消。人による追加洗浄作業が不要に。