エアブローとは?効率を最大化するエアーノズルについて解説
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3月 25
エアブローとは?
エアブローとは、圧縮空気やブロアによって生成した気流を噴射し、様々な効果を得る技術のことです。 製造現場では、多岐にわたる工程で利用されています。具体的には、以下のような用途が挙げられます。
- 切粉除去: 切削加工や研磨加工などで発生する切粉を、エアーの力で吹き飛ばして除去します。
- 乾燥: 洗浄後の部品に残った水分を、エアーの力で吹き飛ばして乾燥させます。
- 冷却: 熱処理後の部品などを、エアーの力で冷却します。
- 搬送: エアーの力で、軽量な部品を搬送します。
エアブローの効率を最大化する「エアーノズル」について
エアブローを行うために欠かせない部品が「エアーノズル」です。エアーノズルは、コンプレッサーなどから供給される圧縮空気の出口に取り付けられるパーツで、圧縮空気やブロアから送られてくる気流を効率的に利用し、目的に合った風を生成するための重要な役割を担っています。
具体的には、以下の3つの役割があります。
1. 気流の加速
エアーノズルは、内部の流路を狭めることで気流の流速を増加させ、強力な風を生成します。
2. 風の指向性制御
エアーノズルは、その形状によって風の向きや広がり方を制御し、目的の場所に風を吹き付けることができます。
また、空気の流れを安定させるため、エアーノズルを使用しない場合(穴あきパイプ等を使用する場合)に比べ、乱気流の発生を抑えることで騒音を大幅に低減できる場合があります。
>>技術コラム「エアブローの騒音対策はどうする?原因と騒音レベル15dB減の事例も紹介」
3. エアーの消費量削減
エアーノズルは、気流を効率的に利用することで、穴あきパイプを使用したときに比べ、消費量を削減することができます。
適切なエアーノズルを使用することで、エアブローの効果を最大限に引き出し、省エネにも貢献することができます。
エアーノズルの種類と特徴
エアブローの効果を最大限に引き出すためには、用途や目的に最適なエアーノズルを選定することが重要です。エアーノズルは、その形状や機能によって様々な種類に分類されます。
スポットタイプのエアーノズル
空気を円錐状に集中噴射、強力なエアブローが得られます。凹凸の多いワークの表面、パーツの継ぎ目や隙間の水滴除去、乾燥に最適です。
フラットタイプのエアーノズル
吹き付け面全域にわたりエアーを均等分布します。並列配置やアジャスタブルホース利用で長尺や複雑な形状にも対応するエアーノズルです。
>>エアーノズルフラットタイプ製品ページ (コンプレッサー用)
スリットタイプのエアーノズル
長い直線状にエアーを噴射します。ベルトコンベア上の製品や広い範囲の乾燥・吹き飛ばしに最適なエアーノズルです。
>>エアーノズルスリットタイプ製品ページ (コンプレッサー用)
回転タイプのエアーノズル
二つのオリフィス(噴射口)を持つノズルが回転しながらエアーを噴射します。衝撃波によって水滴や異物が叩き出されるので、凹凸のあるワークにも最適です。
エアーノズルの選び方
使用目的に応じたノズルの選定
エアーノズルの選定において最も重要なのは、使用目的を明確にすることです。切粉除去、乾燥、冷却、搬送など、目的によって最適なノズルは異なります。 例えば、ピンポイントで切粉を除去したい場合はスポットタイプ、広い面積を乾燥させたい場合はフラットタイプ、ワークに衝撃を与えたくない場合は低圧タイプのノズルといったように、目的に合ったノズルを選ぶ必要があります。
使用環境に合わせたノズルの選定
エアーノズルは、使用環境によっても最適なものが異なります。例えば、高温環境では耐熱性の高い金属ノズル、設置スペースが狭い場合にはコンパクト型を選択するなど、使用環境に適した材質や構造のノズルを選ぶ必要があります。
流量と圧力のバランスを考慮する
エアーノズルの流量と圧力は、エアブローの効率に大きく影響します。流量が大きすぎると気流の無駄遣いになり、逆に小さすぎると十分な効果が得られません。 また、圧力が高すぎるとワークを破損する可能性があり、低すぎると目的の効果が得られません。最適な流量と圧力は、使用目的やワークの材質、形状などを考慮して決定する必要があります。
エアブローの省エネと効率化
エアーノズルを使用した効率的なエアブロー工程の設計
エアーノズルを使用せず、穴あきパイプなどでエアブローを行っている場合は、エアーを効率的に対象物に当てることができず、空気の浪費につながります。 エアブローの省エネと効率化には、エアーノズルを適切に使用することが重要です。適切なノズルを使用することで、気流の消費量を削減し、エアブロー時間を短縮することができます。また、エアブローの角度や距離を調整することで、より効率的にエアブローを行うことができます。
コンプレッサーを使用しないエアブローの検討
最近では、コンプレッサーを使用せず、代わりにブロアを使用するエアブローシステムも注目されています。
圧縮空気を使用しないため、電力消費量を大幅に削減することができ、省エネに大きく貢献します。
>>技術コラム「コンプレッサーの消費電力削減!エアブロー工程で80%省エネ」