CFD解析(数値流体解析)とは
CFD(Computational Fluid Dynamics)は、液体や気体といった流体の動き、それに伴う熱移動、物質移動、化学反応などをシミュレーションする技術です。高性能ソフトウェアが膨大な数の計算を行い、液体および気体に関連した物理現象の相互作用を予測します。製造業・エネルギー・化学・食品・医薬・建築・環境設備など、あらゆる分野の設備設計・運用改善に活用されている解析技術です。
設備改善にCFD解析を活用すべき理由
①設計の最適化
設備内の流れや温度分布は、実機では直接観察できないことがほとんどです。CFD解析を用いることで、
- どこで流れが滞留しているのか
- なぜ温度ムラが発生するのか
- 圧力損失が大きい原因は何か
といった現象の「原因」を視覚的に把握できます。
②コストとリスクの低減
CFD解析では、構造変更や運転条件の変更を仮想空間上で何度でも検討できます。実機改造前に最適案を検証できるため、試作費用、設備停止時間、廃棄ロスを削減できます。
スプレーイングシステムスのCFD解析
実際のスプレー性能データを使用することにより、 解析精度向上
CFDの計算精度は入力する条件に大きく左右されます。推測データの使用はCFD解析においてエラーの増加につながり、実機とは合わない解析になってしまうことがあります。 スプレーイングシステムスのCFDでは、弊社が研究により蓄積した実際の粒子径や流速デー タを、CFD用に最適化して使用します。
準備時間の短縮
CFDは、準備した情報をCFDプログラムに入力することでコンピューターによる解析が始まります。一般的なCFDでは準備に数週間を要するケースもあり、膨大な作業時間がかかります。スプレーイングシステムスのCFDは、これまでのスプレー研究により蓄積された豊富な データを使用するため、必要なデータの準備と入力の時間を大幅に短縮することができます。 一般的なCFDで数週間かかるデータ入力までの作業時間を数日で完了します。
化学処理工場の反応カラムでの壁面保護
課題:既設のスプレーノズル配置は深刻な壁面濡れの原因になっていました。
解決策:最適化されたスプレーノズル配置によりスプレーカバー範囲が改善され、壁面濡れが最小となることが示されました。
結果:ノズルの配置を最適化し、40%の壁面濡れ削減
流体シミュレーション活用についてのご相談を承ります
弊社のスプレー解析グループでは、数値流体力学(CFD)を中心にモデリングシミュレーションを実施しています。
また、解析内容や検討課題に応じて、有限要素解析(FEA)や流体構造連成(FSI)を適宜活用し、噴霧・冷却・洗浄・加湿など多様な課題の検討を行っています。既存設備で課題をお持ちの方や、導入可否の検討材料として流体シミュレーションをご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。