特殊パウダーメーカーがタンク洗浄の自動化で 年間1000万円以上のコストを削減
特殊パウダーメーカーがタンク洗浄の自動化で 年間1000万円以上のコストを削減
問題:
電子産業で用いられる精密研磨用パウダーの大手メーカーは、処理容器の内側を徹底的に洗浄する必要がありました。高圧ホースを使用し、3.7 m x 6.1 mのリボンブレンダーに残った粉末を手作業で洗浄していましたが、ブレンダー内の障害物を洗うのに手間がかかり、1回あたり12時間も掛かっていました。また、高圧水を取り扱うため作業員の安全性においても課題があり、タンクを使えない時間のロスも問題となっていました。
解決策:
タンク洗浄ノズル「TankJet®AA190AGH」および「AutoJet®液搬送システム」は、ブレンダー内全体を効果的に自動洗浄します。液搬送システムは7MPa時、TankJetタンク洗浄機に75L/minの温水を汲み上げます。
43047型アジャスタブルボールフィッティングによって、タンク洗浄ノズルを柔軟に配置。洗浄サイクル中にスプレータレットの配置を2度変更します。従来は水平に配置されたリボンブレードによって、洗浄がとどかない死角が生じていましたが、柔軟な配置変更によって死角を無くしました。
高圧で稼働することにより強力なインパクトが生まれ、洗浄時間も約45分短縮しました。またブレンダー内に作業員が入る必要もなくなりました。
結果:
1台のリボンブレンダーで自動システムのテストに成功した後、合計7つのタンクにTankJet®洗浄装置を導入しました。AutoJet®液搬送システムは、ロック可能なキャスター付きベースに取り付け、製造施設内を簡単に移動させられるようになっています。TankJetタンク洗浄機とAutoJet液搬送システムによって洗浄工程を自動化することで、リボンブレンダーの洗浄時間を90%以上短縮して生産時間を増加させました。さらに、作業の自動化によって人件費を年間1050万円以上削減しました。