自動スプレーシステムの費用を数週間以内で回収: 製造者は年間2,800万円~4,200万円を継続的に節約

自動スプレーシステムの費用を数週間以内で回収: 製造者は年間2,800万円~4,200万円を継続的に節約

問題:
アルミニウムストリップの製造はコイル仕上げ工程中にストリップに潤滑オイルを塗布する必要があります。潤滑オイルは成形作業をスムーズにし、腐食を防ぐのに役立ちます。以前は1.5m幅のシートの上に配置された、フラットスプレーノズル7個付きのヘッダーで塗布していました。オイルの流量はニードルバルブを使って手動で制御されていました。作業者がスプレーパターンを目視で確認し、個々のノズルへの流量を調整していました。塗布用ロールでオイルをストリップ表面に広げていましたが、塗布状態はオペレーターまたはコイルによってばらつきがありました。多くの場合、乾燥した部分や過剰にオイルが塗布された部分があり、それがコイルの返品の原因になっていました。

Automated spray system for aluminum rolls

解決策:
パルス幅変調方式(PWM)を使った自動スプレーシステムを採用し、塗布のばらつきや塗布不良の問題を解決。このシステムは潤滑オイル(0.00265L/sq.m)を精密塗布し、122~275 m/minの範囲でライン速度に合わせて自動調整を行い、ストリップ幅に合わせて個々のノズルを自動的に制御することが可能です。

システムはAutoJet®2008型PWMスプレーコントローラーと、7つのPulsaJet®スプレーノズルが装備されたヘッダーで構成されています。スプレーコントローラーは特定のオン・オフサイクルとデューティーサイクルでスプレーノズルを稼働させます。1分間に16,000サイクルが可能なノズルは、ライン速度が変動しても一貫した塗布量を維持することができます。液圧を調整するのではなく、PWM流量制御を用いて流量を制御するため、ノズルは最適な粒子径サイズおよびスプレー角度を維持することができ、ストリップ幅全体における潤滑油の均一な塗布を実現します。

結果:
AutoJet®スプレーシステムの導入により、コイルの不良率が低くなり、潤滑オイルの使用量も削減。一流体PulsaJet®ノズルがミスト飛散や過剰スプレーをなくしたため、メンテナンスコストを大幅に削減することがもきました。お客様からはシステム費用は数週間で回収され、年間節約金額はおよそ2,800万円~4,200万円になるとのご報告をいただきました。

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この事例で使用している製品

AutoJet 2008+ Controller

オートジェットモデル2008+ スプレーコントローラー

ノズルの制御が容易で、最大18,000サイクル/分のサイクルタイムを実現

※現在は廃盤となっております。1850+をご覧ください。

Precision Spray Control Savings

プレシジョン・スプレー・コントロール(PSC)

PSCでは、流量をコントロールするために、ノズルを非常に速くオン・オフする。この切り替えが非常に速いため、流量が一定に見えることがよくあります。 圧力が一定なので、スプレーの性能を変えずに流量を変えることができる。

PulsaJet Nozzle

パルサジェット®自動ノズル

7つのPulsaJetノズルがストリップの幅をカバーしています。各ノズルは個別に起動できる