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工場の省エネ対策

屋根散水の効果は?導入事例とともに解説


屋根散水の効果を解説

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7月 25



工場や倉庫などの産業施設において、夏季の過酷な暑さは、作業員の健康と生産性に悪影響を与え、さらには機械設備の故障リスクを高めます。 またエアコンを使用している場合、電気代として施設のランニングコストを押し上げます。 そこで、屋根散水システムを導入することで、効果的にエアコンの電気使用量を削減するとともに、作業場環境の改善を実現します。 この記事では、屋根散水の基本概要と、実際の導入効果や具体的な事例を交えながら、その有用性をご紹介します。


屋根に水を撒くことで温度を下げる原理

屋根散水の冷却原理は、打ち水と同じ「気化熱」にあります。水が液体から気体(水蒸気)に変化する際、周囲から熱を吸収する性質を利用します。 屋根に散水された水は、太陽光や屋根からの熱によって徐々に蒸発していきますが、この蒸発の過程で屋根表面やその周辺の熱を奪い取ります。 これにより、屋根表面の温度が劇的に低下し、その熱が屋内に伝わるのを効果的に抑制することができます。

気化熱のメカニズム

屋根散水のメリット

エアコン代の削減

屋根表面温度の低下により、屋内への伝熱が抑制され、エアコンへの負荷が軽減されます。その結果、冷房運転に必要なエネルギー量が減少し、電気代の削減につながります。

作業環境の改善と熱中症対策

2025年6月より、職場における熱中症対策が法的義務となり、企業においてはこれまで以上に従業員の健康管理が重要になっています。 屋根散水システムは、冷房が設置できない建物に対し、効果的な暑さ対策として作業環境の改善に貢献します。屋根散水により屋根表面の温度が抑制することで、室内の温度上昇を防ぐことができます。 実際に屋根散水システムを導入されたお客様では、室内温度を5℃下げることができ、作業環境の改善に貢献しています。

環境への優しさと持続可能性

屋根散水システムは、その原理上、環境への負荷が極めて低い冷却方法です。水の気化熱という自然の力を利用するため、CO2排出量の削減に大きく貢献します。 これは、SDGs(持続可能な開発目標)の達成、特に「気候変動対策」に貢献するものです。 企業の環境意識が高まる現代において、屋根散水は単なる暑さ対策に留まらず、企業の社会的責任(CSR)を果たす上でも有効な手段となり、企業イメージの向上にもつながります。

屋根散水の効果検証

弊社の屋根散水システムを導入したお客様にて実際の効果を検証させていただきました。 今回の検証では、屋根散水を実施した結果、以下の変化が確認されました。

散水前後:最大 約39℃
散水中:最大 約34℃
最大温度差:-5℃

サーモグラフィ画像からも、高温域が大きく減少していることが明確に分かります。
屋根表面温度が低減していることから、屋根からの侵入熱は確実に抑制されているといえます。

散水直後:
効果検証:散水前

散水中:
効果検証:散水後

屋根散水システムのご紹介

スプレーイングシステムスの屋根散水システムは、StreamJetノズルとコントローラーを組み合わせ、工場の稼働日や稼働時間に合わせて決まった時間に自動運転することができます。

StreamJetノズルは、全円周タイプと半円周タイプを組み合わせることにより、屋根の形状に応じた無駄のないレイアウトが可能です。 また、専用のコントローラーは、24時間タイマーまたはウィークリータイマーから選択できます。

屋根散水システムの導入事例

非空調エリアの環境改善

屋根散水システムの導入事例
目的 作業場内の室温抑制
屋根形状 折板屋根(12m x 12m)
使用方法 7月~9月晴天時の日中11~16時
5分間散水→5分間停止による間欠制御
使用ノズル 全円周タイプ x 12個
半円周タイプ x 4個
散水圧力 0.1MPa

空調負荷の軽減

屋根散水システムの導入事例
目的 作業場内の室温抑制/室内空調の消費電力削減
屋根形状 折板屋根(10m x 5m)
使用方法 7月~9月晴天時の日中11~16時
感温センサーとの連動による間欠噴霧
使用ノズル 全円周タイプ x 6個

散水圧力 0.15MPa

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