ブラシ付きノズルヘッダーでセルフクリーニングを実現、メンテナンスの手間を大幅削減

ブラシ付きノズルヘッダーでセルフクリーニングを実現、メンテナンスの手間を大幅削減

問題:
某自動車部品メーカーでは、ドアパーツ等の自動車外装部品を製造しています。
ドアパーツに使用する鋼板は油や埃で汚れていることがほとんどで、プレス工程前にプレス機内で洗浄を行います。洗浄には洗浄剤を循環させて再利用しており、その際、油や埃等の汚れが液中に溜まり、ノズル詰まりが頻繁に発生していました。
しかし、プレス機は中が見えない構造であるため、外から詰まりの状況を把握することが出来ません。そのため、プレス不良が発生してからノズルのメンテナンスを行うことが多くありました。臨時メンテナンスの際は、プレス機を停止するため機会損失が発生します。また、ヘッダーの脱着・ノズル清掃に非常に手間がかかる点も課題となっていました。

自動車部品メーカーの洗浄工程

解決策:
セルフクリーニング機能の付いたブラシ付きシャワーヘッダーを導入。
ブラシ付きシャワーヘッダーは、パイプ内でブラシを回転させて異物を除去するため、循環水の使用によるスプレーノズルの目詰まりを解消できます。
エアーバルブを開閉させると自動的にブラシが回転し詰まりを解消するため、ノズルメンテナンスにあたる作業者の負担が大幅に減少します。また、洗浄剤をスプレーしながらでもブラシを回転させる事が出来るため、メンテナンスのために機械を止める必要もありません

結果:
シャワーヘッダーがノズルのセルフクリーニングを行うことで、メンテナンスにかかる手間が大幅に削減されました。また、従来は不良が発生してから臨時メンテナンスを行うこともあり、その際に発生していた不良と機会損失も削減されました。

 従来 : パイプを装置から引き抜いて、18 個のノズルを手洗いする作業
  洗浄時間3 時間 人件費\2,500/h 洗浄回数 週1回
  3h×2500 円/h×4 回/月×12 か月 = 360,000 円
   
       
➡年間約36 万円の削減とロスの削減

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この事例で使用している製品

spray nozzles spraying water on manifold

セルフクリーニングマニホールドシステム「ブラシ付きシャワーヘッダー」

  • パイプ内でブラシを回転させて異物を除去します。
  • 異物はアウトレットから排出されるのでパイプ内に残留しません。
  • 循環水の使用によるスプレーノズルの目詰まりを解消します。
  • 手動式、アクチュエーター式の 2 種類があります。
    • 手動式
      目詰まりを目視により確認した場合など、必要なときに簡単に洗浄が行えます。
    • アクチュエータ式
      駆動部分(アクチュエータ)が非常にコンパクトなため、取付場所が狭い場合に好適です。専用制御盤(オプション)と組み合わせてフルオートでの洗浄が可能です。