導入事例

高速電動スプレーノズルと専用コントローラーで微量塗布を実現、洗浄コスト大幅削減

導入事例

高速電動スプレーノズルと専用コントローラーで微量塗布を実現、洗浄コスト大幅削減

問題:
ある工場では、おむつやティッシュペーパー、衛生用品などをはじめとしたさまざまな日用品を製造しています。
香り付き製品の製造工程では、機能剤と香料を混ぜた液にワークをディッピングすることで、香りが良く洗浄力の高い製品を作っていました。
この工程では、香料を変えるタイミングで、前回の液の香りが残らないようディッピングマシンを洗浄する必要があります。マシン全体の洗浄には複数人がかりで3~4時間を要しており、大変負荷の高い作業となっていました。

解決策:
機能剤にディッピングする工程と、香料を噴霧する工程を分離。香料噴霧用にパルス式高速電動スプレーノズル「PulsaJet」を導入しました。ワークが流れてきたことをセンサーで検知し、香料を微量塗布します。

通常、粘性のある香料を口径の狭いノズルで噴霧すると、目詰まりを起こします。逆にノズルの口径を大きくすると、少量塗布ができません。
そこで今回採用したのが、当社の高速電動スプレーノズル「PulsaJet」です。PulsaJet は、最短0.006 秒で高速間欠噴霧ができる電動ノズルです。大小様々なノズルチップを付け替えることが可能。口径が大きくてもコントローラーで液量を制御できるため、口径の大きいノズルで少量塗布をしたいというご要望にも応えることができます。
また粘性液は、液体の温度が変わることで粘度が変化し、噴霧量に影響することがあります。この際通常は圧力計の変化を見ながら液量を調整する必要がありますが、今回導入したコントローラーは数値で簡単に噴霧量を調整することが可能です。

結果:
機能剤にディッピングする工程と香料を噴霧する工程を分離したことで、香料を変えるタイミングでディッピングマシンを洗浄する必要がなくなりました。これにより、複数人がかりで3~4時間かかっていた洗浄作業が不要になり、洗浄時間が大幅に削減されました。
また、PulsaJet の専用コントローラーを用いることで粘度が変化しても簡単に液量を調整することが可能になりました。

  従 来  :  作業員4 名 切替時間4 時間 洗浄回数245 回/年 従業員時給1000 円
        4 名×4 時間(洗浄+切替)×245 回×1000 円 = 3,920,000 円/年
  導入後  :  作業員4 名 切替時間0.5 時間 洗浄回数245 回/年 従業員時給1000 円
        4 名×0.5 時間(切替)×245 回×1000 円 = 490,000 円/年

 

3,430,000 円/年間のコスト削減

 

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この事例で使用している製品

PulsaJet Nozzles

PulsaJet自動スプレーガン

パルス制御方式の一流体スプレーガン。1サイクル最短0.006秒(1分間に最大1万回)の高速間欠スプレーを実現。 高速搬送ラインや微量スプレーに最適。バリエーション豊富なスプレーチップを装着可能。

可搬式自動スプレーユニットスプレーカートⅣ

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