固定式シャワーボールを二次元回転ノズルに変更洗浄時間削減と節水効果を実現

固定式シャワーボールを二次元回転ノズルに変更洗浄時間削減と節水効果を実現

問題:
酒類・調味料を広く展開している某食品メーカーでは、清酒や焼酎、みりんなどを製造しています。同社では全社をあげて SDGs に取り組んでおり、各工程の見直しを行っていました。今回ノズルを導入した工場では、水の使用量削減に積極的に取り組んでおり、大型コンテナの洗浄工程も例外ではなく課題の対象となっていました。

コンテナの洗浄には固定式シャワーボールを使用していましたが、洗浄効果は所定の基準を満たしていたため、効果を落とさずに節水を実現する方法を検討していました。

解決策:
低速二次元回転式タンク洗浄ノズルを導入。
固定式シャワーボールは水流にインパクトはあるものの、特定の箇所に水流が当たるため、当たらない箇所への洗浄力が弱く、全体の洗浄を行うには時間がかかっていました。
これに対して二次元回転ノズルは回転することで、水流をタンク内面全体に均等な水圧で当てることができます。さらに採用したノズルは独自の減速機構により低速かつ安定回転を実現しており、高インパクトでムラの無い洗浄効果を得ることができます。

結果:
固定式から二次元回転式ノズルに変更し、洗浄時間が短縮されたことで、使用水量は 1 回あたり 670ℓから 170ℓへと削減されました。結果として、当初課題となっていたコンテナ洗浄の使用水量を 1/4に削減することに成功しました。洗浄水量が減少するだけでなく、排水処理にかかる費用も削減されます。
従来利用していたシャワーボールでも洗浄基準は満たしていましたが、今回低速回転式の二次元回転ノズルに更新したことでさらに洗浄能力が向上しました。

    従来    :洗浄回数年1000回 水使用料0.5 円/ℓ 水使用量 670ℓ/回
                1000 回/年×0.5円/ℓ×670ℓ = 335,000 円
    導入後:洗浄回数年1000回 水使用料0.5円/ℓ 水使用量 170ℓ/回
                1000回/年×0.5円/ℓ×170ℓ = 85,000円

➡年間 25 万円のコスト削減

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この事例で使用している製品

低速回転式タンク洗浄ノズル「ミニロコン」

  • 低圧から中圧まで使用可能。圧力を変動させても回転速度はほとんど変わりません。噴射液が洗浄面を猛打する時間が長いため、高い洗浄効果を発揮します。
  • 均等スプレーを可能にする独自のオリフィス設計。360°全面スプレーでタンク内面全体をムラなくカバーします。
  • 小型容器用から大型槽用まで、6種類をラインアップ。
  • 自己洗浄ウォーターベアリング構造。
  • ノズル取付け配管の自己洗浄も行います。
  • 本体を3つのパーツに分解することができ、メンテナンスが容易です。
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