三次元タンク洗浄ノズルで半自動洗浄を実現人手洗浄による危険作業を回避

三次元タンク洗浄ノズルで半自動洗浄を実現人手洗浄による危険作業を回避

問題:
鶏ガラスープやデミグラスソースなどを取り扱う業務用調味料の工場では、多様な調味料を生産しています。
主要な取扱製品である液体調味料の製造には、大型タンクを用います。製造に使ったタンクは調味液が乾くと固着してしまうため、タンク洗浄には洗剤を用いた泡洗浄と、ハンドガンを用いた高圧洗浄が必要です。
しかし、タンクの高さは4~5mにも及ぶため、作業員が高圧洗浄機のハンドガンを片手に持った状態ではしごを上り、タンク上面のマンホールから身を乗り出し洗浄する為、高所な上に滑りやすく大変危険な作業となっていました。
また、安全に気を遣いながら手作業で洗浄するため、時間がかかり、水や洗剤も大量に使用していました。

解決策:
既存の高圧洗浄機を活用し、高圧用三次元タンク洗浄ノズル、造泡ユニットを導入。
ノズルが三次元回転してタンク内全面をカバーするので、それだけで高い洗浄効果を発揮し、洗浄作業自体に作業員が携わる必要がありません。これによって、従来の危険な高所作業を回避することができます。
また、工場フロア面まで配管を立ち下げたことで、タンク上部に上ることなく高圧洗浄機と泡の配管をつなぎ変えることができるようになりました。三次元回転ノズルによる泡洗浄と高圧水洗浄により、安全かつ短い時間での洗浄作業を実現します。

結果:
人手による洗浄から三次元回転するノズル洗浄に切り替えることで、タンク内の高所において片手ではしごを下りる危険作業を回避することができました。
また、三次元ノズルによる効率化によって、洗浄時間の短縮、水や洗剤の使用量削減にもつながっています。機械による洗浄であるため、作業員による洗浄仕上がり差がなくなり、再現性を向上させることが可能となります。

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この事例で使用している製品

tankjet ymd3

モータードライブ式三次元回転タンク洗浄ノズル

  • 最大使用圧力 30 MPa。強いインパクトで高い洗浄効果を発揮。
  • エアーモーターまたは電動モーターが駆動源。直進流を三次元回転させ、効率良くタンク内面全体をムラなくカバーします。
  • 標準タイプ(STD 型 )と細密洗浄タイプ(FL 型 )の2種類。FL 型は洗浄軌跡の密度が高く、洗い残しが心配な大型タンクに最適。
  • 人手による洗浄の場合に起こりうる作業リスクを無くし、作業時間も短縮できます。
  • 昇降装置と組み合わせることで、洗浄工程の自動化が可能になります。
  • ノズルの着脱ができるので、途に応じたセッテ ィングを行なうことができます。
  • ギアカバー付きタイプは、ギア部の異物の噛み込みを防止します(オプション)。
  • 回転検知センサー(無電圧接点出力)により、運転状況の確認が可能(オプション)。