コンベア洗浄ノズルの導入で、洗浄効率アップ。二次汚染と危険作業回避と人件費の削減

コンベア洗浄ノズルの導入で、洗浄効率アップ。二次汚染と危険作業回避と人件費の削減

問題:
関西に拠点を置く大手パンメーカーでは、各工場にて多種のパンを製造しています。その中のいち工場では冷凍パンを製造しています。冷凍パンは店舗で焼き上げる用で、生地の成型後に冷凍されます。成型生地はメッシュコンベアで搬送され冷凍工程へと入ります。
搬送で使用されるメッシュコンベアには、生地のカスが付着するため、定期的に洗浄をする必要があり、同工場では一日一回、その日の稼働が終了してから洗浄を行っていました。
洗浄には温水を利用していましたが、メッシュコンベアの場合、網目に汚れが入り込んでしまうため、物理的な衝撃で汚れを除去する必要があり、同工場ではハンドガンを用いた高圧洗浄を行っていました。人手による洗浄は手間がかかるだけではなく、15MPaという高圧のため危険が伴う作業となり、また、汚れが周辺に飛散し二次汚染が生じるなど複数も問題が生じていました。

解決策:
メッシュコンベアの洗浄をする際、汚れを除去するには水流が網目を通過する必要があるため、インパクトの強い直進流か高圧水が適しています。直進流の場合はコンベア幅をカバーするためノズルを効率よく動かす必要があり、高圧水の場合は作業者の安全性や負担を考慮する必要があります。
これらの課題をクリアする方策としてコンベア洗浄専用の回転ノズルを採用。ノズルを回転させることでコンベア幅をカバーし効率よく洗浄を行うことができます。
回転により幅方向をカバーするため、最もインパクトが強い直進流を用いることが可能となります。さらにノズルを近接させることで高い洗浄効果を得ることができます。

結果:
インパクトが強い直進流を近接させ、さらに回転により水流が汚れに何度もアタックすることで高い洗浄力となり、網目に詰まった汚れを確実に洗浄除去することが可能となりました。
水圧も15MPaから2MPa弱まで下げることができ、二次汚染の発生も抑制することができました。
1ラインに作業員1人で1時間かかっていた洗浄作業もなくなり人件費を削減することができました。

4ライン分
作業員1人 × 1時間 × 人件費1200円 / 時 × 年間稼働300日 × 4ライン=

1,440,000円/年削減

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この事例で使用している製品

コンベア洗浄用回転ノズルユニット MDRN

  • インパクトの強い直進流をモーターで回転させることで広い洗浄範囲と高い洗浄効果を実現
  • 使用水量を削減し、排水処理費用を抑えます
  • ノズル 3 台を左・右回転で組み合わせることで一列配置を実現、省スペースでの設置が可能に
  • 回転機構にトルクリミッターを採用、駆動部への接触による事故を防止します。
  • 駆動部をボックスでカバーすることにより洗浄液や異物の跳ね返り付着を防止します。

コンベア洗浄用回転ノズル NRAJ-V

  • 噴射反力を駆動源として自動回転し、コンベアライン全面の汚れを洗浄
  • 回転を安定させる独自機構により高効率洗浄を維持
  • アーム数は2本または4本から選択可能で、装着ノズルの交換のみで流量やスプレーパターンの変更が可能
  • 上下、横方向の設置が可能