高速電動スプレーノズルと専用コントローラーで品質が安定し、アルコールの使用量を削減

高速電動スプレーノズルと専用コントローラーで品質が安定し、アルコールの使用量を削減

問題:
ドーナツなど様々なお菓子を製造している某菓子メーカーでは、主要製品のひとつして焼菓子を生産しています。焼菓子は焼成工程を経てから個包装さ れるのですが、何も処理をせずに包装してまうと出荷後にカビが発生することがあります。そのため、包装前に適量アルコールを塗布することでカビの発生を防ぐことができます。
アルコールの塗布量が少ないとカビの発生リスクが高くなってしまいますが、逆に過剰に塗布してまうと開封時アルコール臭がしてしまい味覚に悪影響を及ぼし、クレームの原因にもなってしまうため、一定量を的確に塗布する必要があります。
同メーカーではエアー駆動式の自動スプレーノズルを用いてアルコール塗布を行っていました。焼菓子をセンサーで検知するとアルコールがスプレーされますが、焼菓子の搬送間隔が短いとエアー駆動式では応答が追いつかずに、塗 布されないワークが発生していました。また、エアー駆動式ではアルコール量の微調整に限界があるため、少し多塗布せざるを得ないことが問題となっていました。

解決策:
ワークの密な搬送間隔に対応できる高速間欠スプレーができ、かつ微量のアルコールを最適量塗布できるパルス式高速電動スプレーノズルを導入しました。
また、同スプレーノズルに最適なカート式の専用コントローラーも導入致しました。専用コントローラーを導入することにより、スプレーのON/OFFやスプレー時間などを精密に設定することができ、最適なアルコール塗布量に調整することができます。

結果:
高速電動スプレーノズルと専用コントローラーの導入で

    ・最適なアルコール量を塗布   →  品質安定と臭いクレームの削減
    →  アルコール使用量の削減
    ・塗布されないワークが無くなる   →  不良やクレームの削減


■アルコール使用量削減効果
1Shot スプレー量:導入前:1 ㏄→導入後 0.25cc
1 日の生産量約1 万個、年間240 日稼働
アルコール製剤 18L(1 缶)@5,000
年間 約67万円 → 約17万円

75% 500,000 円/年間の削減         

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この事例で使用している製品

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