三次元タンク洗浄ノズルで半自動洗浄を実現。危険作業回避と人件費削減

三次元タンク洗浄ノズルで半自動洗浄を実現。危険作業回避と人件費削減

問題:
だしやタレなど多様な調味食品を生産している食品工場では、液体、粉体、流体 など様々な性状のものを取り扱っています。また、取り扱い製品の一部として即席 麺を生産しています。
即席麺の製品には、液体調味料を付属させることが多く、その液体調味料も生産 しております。液体調味料は上部が開放されているオープンタンク(可搬式)に貯留 され、必要な工程に持ち込まれています。
同タンクは、作業終了時に洗浄をする必要があり、洗浄は温水や洗剤を利用し、 ブラシやスポンジにより人手で行われておりました。人手による洗浄は時間を要す るため、洗浄作業は生産稼働終了後に残業にて対応せざるを得ずかかる人件費が問 題となっていました。
また、蒸気混合栓の不調により高温水になることがあり、作業員の安全性にも問 題が生じていました。

解決策:
人手による洗浄を回避するために、三次元回転タンク洗浄ノズル、洗浄蓋、ポンプユニットを導入。
三次元回転ノズルは高インパクトの直進流で洗浄を行うタイプで、高い洗浄効果を得られるため、洗浄作業自体に作業員が携わることがなく、また洗浄蓋を利用することで高温水からの危険を回避することができます。
また、洗浄を定量的に管理できるため、作業員による洗浄仕上げり差がなくなり、再現性を向上させることが可能となります。
三次元回転ノズルと洗浄蓋は、チェンブロックで昇降可能なため、可搬式タンクを効率的に洗浄することが可能となります。

結果:
人手による洗浄からノズル式洗浄に切り替えることで、洗浄効果が高くなり、作業負荷と危険作業を回避することができ、作業時間も大幅に削減されています。 洗浄時間が大幅に削減されたことで、これまで残業で対応していた洗浄作業を生産作業の合間に行うことができるようになりました。結果として人件費の削減に つながりました。

●オープンタンク 10 台 洗浄作業15~20 分/台(15 分短縮)
    稼働日数300日/年  作業員 2名   人件費  ¥1000/人

    10台×15分 × 2 名 × ¥1000円/h × 300日 = 1500,000 円

➡年間  150万円の人件費削減

 

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この事例で使用している製品

tankjet ymd3

モータードライブ式三次元回転タンク洗浄ノズル

  • 最大使用圧力 30 MPa。強いインパクトで高い洗浄効果を発揮。
  • エアーモーターまたは電動モーターが駆動源。直進流を三次元回転させ、効率良くタンク内面全体をムラなくカバーします。
  • 標準タイプ(STD 型 )と細密洗浄タイプ(FL 型 )の2種類。FL 型は洗浄軌跡の密度が高く、洗い残しが心配な大型タンクに最適。
  • 人手による洗浄の場合に起こりうる作業リスクを無くし、作業時間も短縮できます。
  • 昇降装置と組み合わせることで、洗浄工程の自動化が可能になります。
  • ノズルの着脱ができるので、途に応じたセッテ ィングを行なうことができます。
  • ギアカバー付きタイプは、ギア部の異物の噛み込みを防止します(オプション)。
  • 回転検知センサー(無電圧接点出力)により、運転状況の確認が可能(オプション)。