自動オイル塗布システムの導入で、オイル使用量を 1.5t/月50%削減、年間1000万円の省コスト実現
自動オイル塗布システムの導入で、オイル使用量を 1.5t/月50%削減、年間1000万円の省コスト実現
問題:
新潟県に所在する米菓工場では、煎餅の製造工程において焼成前に型抜きによる成型工程を行っています。
煎餅の成型工程では、型へのオイル塗布は必須となっており、同工場では回転ブラシを固形オイルに接触させブラシにオイルをつけ、その回転ブラシから型にオイル塗布を行っていました。
固形オイルをブラシがそぎ落とす方法となるため、オイルの付着にムラができ、そのムラがそのまま型への塗布ムラとなっていました。
塗布過多になると煎餅に焦げが生じてしまい、塗布過小になると離型不良が発生してしまいます。
解決策:
ブラシでオイルを塗布する場合、ブラシへのオイル塗布が均一かつ効率的に行う必要があります。そこで固形オイルから液体オイルに変更し、スプレーイングシステムスの自動スプレーガンと高性能 PWM スプレーコントローラーを導入。自動スプレーガンは精密制御ができるようにパルサジェット自動スプレーガンを採用。自在に塗布量を微調整することができ、かつ均一に塗布することが可能です。
自動スプレーガンをブラシ上部に複数個設置し、真下に向かって油をスプレーします。均一にオイルがスプレーされたブラシは、型に接触し均一に油を塗布します。チップの交換や PWM制御により、様々な型に応じて塗布量の微調整が可能となりました。
また、一流体によるスプレーのため、ミスト飛散により周りが汚れることもありません。
結果:
均一かつ効率的なオイル塗布が可能となり、微調整により最適な条件でスプレーすることにより、結果としてオイルの消費量を 1.5t/月、50%前後削減できました。
また、最適な量をスプレーすることにより、塗布過多による焦げや塗布過小による離型不良がなくなり、オイル消費量削減も含め、年間で 1000 万円のコスト削減を実現しました。さらには均一塗布により、製品の品質もあがりました。