スチール加工メーカーが自動スプレーシステムでオイルの無駄をなくし、年間420万円を節約
スチール加工メーカーが自動スプレーシステムでオイルの無駄をなくし、年間420万円を節約
問題:
スチール加工メーカーでは、錆びを防ぐためスチール板に油を塗布する必要があります。
従来油の塗布には、フラットスプレーノズルを使用していました。
スプレーヘッダーがコンベア幅全体をカバーしていたため、幅の狭いスチール板にコーティングする際過剰塗布となる点が問題となっていました。
過剰塗布した分のオイルが無駄になるだけでなく、清掃メンテナンスにもかなりの時間が掛かってしまいます。これは、作業員の安全面でも問題視されていました。
同社は手持ちタイプのスプレーガンで塗布しようとしましたが、手動での塗布は一貫性がありませんでした。
スプレーヘッダーと同様に過剰塗布による問題が発生し、また塗布量不足の場合は客先において加工中に問題が発生していました。
結果:
精密スプレー制御およびスプレーノズルのゾーン切り替えを使用することで、オイルの過剰塗布を抑制しました。
油の使用量は 30%削減。余分に塗布された油の清掃に毎日 5時間を費やしていましたが、それも不要になり負担が軽減されました。
また、洗浄に必要だった水や洗浄用品も不要になりました。システム導入以来、オイルの過剰塗布や塗布量不足による品質問題は報告されていません。
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