スチール加工メーカーが自動スプレーシステムでオイルの無駄をなくし、年間420万円を節約

スチール加工メーカーが自動スプレーシステムでオイルの無駄をなくし、年間420万円を節約

問題:
スチール加工メーカーでは、錆びを防ぐためスチール板に油を塗布する必要があります。
従来油の塗布には、フラットスプレーノズルを使用していました。
スプレーヘッダーがコンベア幅全体をカバーしていたため、幅の狭いスチール板にコーティングする際過剰塗布となる点が問題となっていました。
過剰塗布した分のオイルが無駄になるだけでなく、清掃メンテナンスにもかなりの時間が掛かってしまいます。これは、作業員の安全面でも問題視されていました。
同社は手持ちタイプのスプレーガンで塗布しようとしましたが、手動での塗布は一貫性がありませんでした。
スプレーヘッダーと同様に過剰塗布による問題が発生し、また塗布量不足の場合は客先において加工中に問題が発生していました。

Steel roll spray application

解決策:
解決策として、AutoJet®スプレーコントローラーと、PulsaJet®電動スプレーノズル、AutoJetゾーンコントロールパネルを導入しました。
精密スプレー制御(PSC)を使用することで、ライン速度が変化してもストリップ全体に均一に塗布します。
幅の狭いストリップに対して塗布する際は、スイッチを切り替えるだけで不要なノズルをオフにすることができます。

結果:
精密スプレー制御およびスプレーノズルのゾーン切り替えを使用することで、オイルの過剰塗布を抑制しました。
油の使用量は 30%削減。余分に塗布された油の清掃に毎日 5時間を費やしていましたが、それも不要になり負担が軽減されました。
また、洗浄に必要だった水や洗浄用品も不要になりました。システム導入以来、オイルの過剰塗布や塗布量不足による品質問題は報告されていません。

➡年間 420 万円の節約に成功

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この事例で使用している製品

AutoJet 1550+ Controller

1550+スプレーコントローラー

エアー駆動自動ガンのON/OFF制御から電動ガンのPWM制御までマルチ対応のコントローラー。

※現在は廃盤となっております。1850+をご覧ください。

Precision Spray Control Savings

精密スプレー制御(PSC)

PSCでは、流量をコントロールするために、ノズルを非常に速くオン・オフする。この切り替えが非常に速いため、流量が一定に見えることがよくあります。 圧力が一定なので、スプレーの性能を変えずに流量を変えることができる。

PulsaJet Nozzles Range

PulsaJet自動スプレーガン

パルス制御方式の一流体自動スプレーガン。1サイクル最短0.006秒(1分間に最大1万回)の高速間欠スプレーを実現。
高速搬送ラインや微量スプレーに最適。バリエーション豊富なスプレーチップを装着可能。