自動スプレーガンで製パンの品質を向上し生産速度が5倍にアップ
自動スプレーガンで製パンの品質を向上し生産速度が5倍にアップ
問題：
イギリスで有名なクラフトベーカリーの「Geary's Bakeries」は、ナッツや木の実などのトッピングをパンに確実に付着させたいと考えていました。
特に同社にとって重要なのはサンドイッチの製造です。ロールパンをスライスし、バターを塗り、具を入れ込んだ後、出荷のために梱包します。
この工程全体を通してナッツ類がパンに確実に付着していることが製品の品質基準となります。ナッツ類を確実に付着させるには水の適切な塗布が必要です。
水が多すぎると種が発芽する原因となる場合があり、水が少なすぎるとナッツ類が落ちてしまいます。以前使用していた自動システムは均一な塗布ができませんでした。
そこで品質を維持するために、各パン生地を水にさっと浸け、成形する前にナッツ類を表面に押し込むという手間と時間のかかる作業を行っていました。
このパンの需要は1週間に200,000個を超え、更に増加していたため、生産速度を上げながらも高い品質基準を保たなければならないという問題に直面しておりました。
解決策：
弊社は壁面取付式のPulsaJet®自動スプレーノズル付きAutoJet®1550型モジュラースプレーシステムを提案しました。
パルス幅変調式（PWM）流量制御を活用した自動スプレーシステムを導入することにより、過剰または過少塗布がなくなり、均一な塗布が可能となりました。
システムは正確な水量をロールに塗布し、ラインスピードの変化に合わせて自動的に流量を調整します。
システムのスプレー制御により、作業者はパンのトレイの検知と、検知後にノズルが噴霧するまでの時間を設定することが可能です。
製品の種類により、スプレー時間の長さを簡単に設定できます。これらの稼働パラメータの正確な制御は、ロールへの精密な塗布をする上で役立ちます。
結果：
新たにAutoJet®モジュラースプレーシステムを生産ラインに組み込むことで、 Geary’s Bakeriesは生産スピードの大幅アップを実現し、従来の1/5のスピードで種を付着させることができるようになりました。
同社の担当者は「私たちは20 秒毎にロール18～24個分のトレイをナッツ類付着ラインに通すことができます。
各ロールを個々に水に浸していた時の5秒/個に比べ、5倍の速度で処理することができるようになった。」とコメントしている。
ステンレス製圧力タンク、2個のPulsaJet®自動スプレーガンおよび弊社専用のソフトを組み入れたコントローラーを含むスプレーシステムの費用は、当初検討していたライン増設にかかる投資のごく一部にすぎず、数ヶ月で投資を回収することができました。
