【課題】既設ノズルでの自動洗浄が不十分なため、高圧ハンドガンによる人手での追加洗浄
某酒造会社では、日本酒や果実酒などを生産しています。日本酒を作る製造工程では、お米を蒸し上げる蒸米工程があります。蒸米工程は、コンベア上のお米を連続で蒸し上げる連続蒸米が主流となっており、同酒造においても連続蒸米機を使用しています。連続蒸米機にはメッシュコンベアが用いられており、蒸米工程が終了した後は洗浄が行われます。ここで用いられているメッシュコンベアは、目が細かいため詰まった米をしっかりと除去する必要があります。同酒造では、直進流ノズルを配列したノズルヘッダーを揺動させ洗浄を行っていますが、それでは不十分なため高圧ハンドガンを用いて人手による追加洗浄を行っていました。追加洗浄には人手を要するため、そこに割く人手と高圧ハンドガンによる作業者への負担が問題となっていました。
【解決策】コンベア洗浄専用のノズルシステムを導入
メッシュコンベアの洗浄をする際、水流が網目を通過する必要があるため、インパクトの強い直進流が適しています。直進流の場合はコンベア幅をカバーするためノズルを効率よく動かす必要があり、高圧水の場合は作業者の安全性や負担が懸念されます。これらの課題をクリアする方策としてコンベア洗浄専用の回転ノズルユニットを採用。回転により幅方向をカバーするため、最もインパクトが強い直進流を用いることが可能となります。さらにノズルを近接させることで高い洗浄効果を得ることができます。加えて、ポンプユニットと組み合わせることにより、自動運転も可能となります。
【効果】人手による追加洗浄の廃止、20%の節水
インパクトが強い直進流を近接させ、さらに回転により水流が汚れに何度もアタックすることで高い洗浄力となり、網目に詰まった米粒を確実に洗浄除去することが可能となりました。またユニットをセットするだけで自動洗浄が可能となったため、洗浄に作業員を割く必要がなく、安全性も確保することができました。端部も確実に洗浄でき、洗い残しが無くったことで人手による洗浄作用がなくなりました。さらに大幅に洗浄が効率化したことにより、20%以上の使用水量が削減されました。
<作業費>
従来:作業員2名 1日あたり1回 洗浄時間2時間 人件費¥2,500/人
2人×240回/年×2時間×2,500円/人/時= 240万円/年削減
<水使用量>
導入前 4,180L/日-導入後 3,240L/日= 940L/日削減

