ノズルの摩耗を検知する

ノズルの摩耗は目に見えないため気づきにくく、ノズルやスプレーパターンを見ただけで判断することはほとんどできません。そのため、流量を測定してノズルの摩耗を確認する必要があります。新品のノズルと摩耗したノズルの性能を比較したビデオをご覧ください。

ノズルの摩耗を発見するポイント
ノズルのオリフィスが摩耗すると、スプレーに以下のような変化が見られることがあります。

  • 流量の変化
    ノズルが摩耗すると、オリフィスが大きくなり流量が増加します。流量計を使って所定の圧力条件下で一定時間スプレーした場合の流量を測定し、弊社カタログに掲載されている同等条件下の流量との差異を確認してください。
  • スプレーパターンの変化
    ノズルが摩耗すると、スプレーパターンに「すじ」が生じやすくなります。スプレーの中央部や端部など、パターンに乱れや偏りがないか確かめます。必要に応じて、分度器を使ってスプレー角度を計測し、変化がないか確かめてください。
  • スプレーカバー範囲のずれ
    ノズルの摩耗や配置のずれはスプレーカバー範囲の均一さに影響します。ワークやスプレー対象を狙い通りカバーしなくなった場合は、ノズルに摩耗や位置ずれがないか確認してください。
  • スプレー圧力と流量の変化
    スプレー圧力や流量からノズルの摩耗を判別することができます。うず巻ポンプをご使用の場合で流量に増加があった場合、もしくは容積型ポンプをご使用の場合で圧力低下が確認された場合は、摩耗が生じている可能性があります。
  • 粒子径のサイズが大きくなる
    粒子径サイズに増大が見られた場合は摩耗が生じている可能性があります。ただし、粒子径の変化を見た目で判断することは困難なため、対象物への塗布状況に変化がないかで確認します。

スプレーノズルのメンテナンス
ノズルの摩耗を最小限に抑え、性能を最適化する最善の方法は、適切なメンテナンスを行うことです。後の比較のためのベースラインを確立するために、ノズルを設置した後はシステムのパフォーマンスを記録してください。その後、定期的にシステムの以下の点をチェックしてください。

  • 各ノズルの流量
  • ノズルマニホールドのスプレー圧力
  • 粒子径
  • スプレーパターン
  • ノズルの配置
  • 適用結果

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