【課題】人手による離型油の塗布で過剰塗布と周辺への飛散による汚れが発生
様々な種類の菓子類を生産する大手菓子メーカーでは、ソフトキャンディを主要製品のひとつとして取り扱っています。ソフトキャンディは水飴を原料としており、練り上げたものに味付けをして生産します。
初期工程で練り上げた水飴は次工程に移る過程で、一度番重で受けて仮保管をします。練り上げた水飴は粘性が高くべたつき強いため、番重にそのまま入れてしまうと、くっついてしまい次工程に移せなくなります。そこで同工場では番重に離型油を塗布し対応していました。離型油は人手によりハンドスプレーで規定回数をスプレーすることで塗布をしていました。人手による塗布は、番重内面に確実に塗布をするために多めにスプレーをしており、結果、過剰塗布となり、離型油の費用が嵩み問題視されていました。またミスト飛散による周辺への汚れも問題となっていました。
【解決策】自動スプレーガンによる離型油塗布の自動化
人手による作業を自動化するために、間欠スプレーが可能な自動スプレーガンを導入しました。
粘性のある油を噴くため、エアーでパターンを形成する二流体タイプを選択しました。ただ、通常の二流体では高いエアー圧によりミスト飛散が起きてしまいます。飛散による過剰消費で、離型油消費量を抑える課題をクリアするにも不向きとなります。
そこで、低圧エアーで微量の塗布が可能な、特殊な小型二流体自動ガンを採用。ミスト飛散も起きず、離型油でもスプレーパターンを形成することができます。また、専用のカート式コントローラーを導入することで、スプレー量の微調整が可能となります。
【効果】離型油の消費量80%削減と省人化を実現
小型二流体自動ガンと専用コントローラーの導入により、必要最低限の量の離型油塗布が可能となり、離型油の削減と飛散ミストの抑制を実現しました。
<離型油の削減量>
- 従来使用量 約2,500L/年 改善後 約500L/年 →約80% 削減
- 離型油 900円/L 削減量 2,000L × 900円/L →約1,800,000円/年削減